骨粗しょう症について

気づかないうちに進行して
寝たきりのリスクもあります
「骨粗しょう症」は、加齢や閉経、内科の病気などにより骨の強度が低下して、骨折しやすくなる疾患です。骨折した部位によっては、生活に大きな支障をきたし、要介護や寝たきりの状態になるおそれがあります。骨折して初めて骨粗しょう症であることに気づくかたも多く、検査を受けて骨の状態を知るとともに、予防に努めることが大切です。
TROUBLE
このような症状、お悩みはご相談ください
- 骨密度検査を受けたことがない
- 普段ほとんど運動をしない
- 閉経を迎えた
- 最近、骨折した
- 細身の体格をしている
- 副甲状腺機能亢進症と診断された
- 糖尿病がある
- 慢性腎臓病がある
- 両親のどちらかが太ももの骨を折ったことがある
当院の骨粗しょう症検査

学会推奨の精密な骨密度検査が可能です
骨粗しょう症の状態を診断するためには、骨密度の検査が欠かせません。いくつかの検査法があり、当院では、日本骨粗鬆症学会が推奨するDEXA(デキサ)法による検査を採用しています。骨粗しょう症による骨折が多く、折れると生活に著しい支障をきたす腰椎、大腿骨付近の骨密度を直接測定でき、より精密な検査・診断につながります。
主な治療方法

内服・注射
骨粗しょう症の治療は、内服や注射による薬剤療法が中心です。食事からしっかりとカルシウムを摂れるように腸からのカルシウムの吸収を促す薬や、骨を造る作用を促す薬、骨を吸収する細胞である破骨細胞の活動を抑える薬などを、患者さんの状態に合わせて処方します。

運動
骨に負荷がかからない状態が続くと骨密度が低下してしまいます。一方、歩行や運動で適度な負荷がかかることで活発に造られるという特性があります。このため、安全に配慮しながら、骨に適度な負担をかけるための運動を行います。

食事療法
骨密度の低下には食生活が密接に関わっています。骨を造るカルシウム、ビタミンD、ビタミンKはもちろん、マグネシウムやビタミンC、ビタミンBもしっかりと摂りたい栄養素です。
ロコモティブシンドロームに
ついて

早めの対応で運動機能の低下を
食い止めましょう
「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」は、加齢に伴う筋力の衰え、関節の動きの不具合や骨粗しょう症などにより運動能力が低下した状態です。運動器に問題があると日常的な動作に困難を伴うため、要介護や寝たきりにつながるおそれもあります。こうした状態を予防するために、少しでも気になることがある場合は、早めにご相談ください。
TROUBLE
このような症状、お悩みはご相談ください
- 普段ほとんど運動をしていない
- 最近、骨折した
- 椅子から立ち上がりにくい
- 標準体重よりかなり重い
- 歩く際の歩幅が小さい
- ふくらはぎが細くなった
- 階段の昇り降りがつらい
- 衣服のボタンがかけづらい
- 最近、転倒した
- 関節リウマチがある
- 関節が変形している
ロコモのチェックをしてみましょう

CHECK
01
片足で立って
靴下が履けない

CHECK
02
家の中でよくつまづいたり、
ふらついたりする

CHECK
03
手すりがないと
階段の昇り降りが難しい

CHECK
04
布団の上げ下ろしなど
力の必要な家事がつらい

CHECK
05
重い物(2kg程度)を
買っても持ち帰れない

CHECK
06
連続して
15分以上歩けない

CHECK
07
青信号の間に横断歩道を
渡りきれないことがある