
成長期の子どもに多い膝の痛みの原因には「オスグッド病」と「ジャンパー膝」の2種類があります。
この2つは、専門的な知識がなければ見分けるのが難しい場合もあるため、早めに改善を目指すには、それぞれの特徴や違いを知っておくと安心です。
この記事では、オスグッド病とジャンパー膝の違いを、症状・原因・治療法に分けて詳しく解説します。
どちらかの疑いがある場合、どのような方法で診断されるのかについても触れるので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
■オスグッド病とジャンパー膝の違いとは?
オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)とジャンパー膝は、どちらも膝の痛みが出現するケガですが、症状や原因などに違いがあります。
ここでは、それぞれの症状・原因・治療法について、違いを詳しく見ていきましょう。
症状の違い
オスグッド病とジャンパー膝は、いずれも膝の痛みが出現しますが、痛みが出現する場所に違いがあります。
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オスグッド病:脛骨粗面(膝の皿の少し下にある骨の出っ張っている部分)
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ジャンパー膝:膝蓋腱(膝の皿のすぐ下にあるやわらかい部分)
どちらも運動時に痛みが出現するほか、腫れや圧痛が出現する場合もあります。なお、オスグッド病は運動すると痛みが出現し、安静にしていると落ち着く場合が多いです。
原因の違い
オスグッド病とジャンパー膝の原因の違いは、以下の通りです。
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オスグッド病:ダッシュや急激なターン、ジャンプなどを繰り返し
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ジャンパー膝:主にジャンプや膝の曲げ伸ばしを繰り返す動作
オスグッド病は、成長期の骨がやわらかい時期に過度な運動を行うことで、脛骨粗面が引っ張られて炎症が起こります。
ダッシュやターンなどを行うスポーツで見られるため、多くのスポーツクラブや部活動で見られやすいケガの1つです。
一方ジャンパー膝は、主にジャンプ動作によって膝を強く曲げ伸ばしたことで起こるため、バレーボールやバスケットボール、陸上競技などで見られる場合があります。
治療法の違い
オスグッド病とジャンパー膝は、いずれも以下のような治療を行います。
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安静
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薬物療法
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リハビリテーション
どちらの疾患も治療の基本は安静であり、運動を一定期間制限することで、炎症や痛みが落ち着くまで経過を観察します。
安静にしている間は、ストレッチや筋力トレーニングを実施し、膝に負担のかからない体力づくりを行うことも重要です。
なお、オスグッド病では、脛骨粗面が腫れるのを抑えるのにサポーターを使用するケースも多いです。
また、ジャンパー膝は状態によって手術を検討する場合もありますが、可能な限り手術を行わない「保存療法」で治療を進めます。
■【チェック表】オスグッド病とジャンパー膝の見分け方
オスグッド病とジャンパー膝を見分けたい方に向け、特徴や症状のチェックリストを紹介します。
【オスグッド病とジャンパー膝のチェック表】
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オスグッド病 |
ジャンパー膝 |
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上記のチェックリストに複数当てはまる場合、それぞれのケガを受傷しているかもしれません。
ただし、出現する症状や特徴には個人差があるため、上記に当てはまらない場合も病院で検査を受けることが大切です。
関連記事:成長期の子どもに多い「オスグッド病」とは? サッカーやバスケで痛む膝の原因と見分け方
■オスグッド病とジャンパー膝はどこで診断を受けられる?
オスグッド病やジャンパー膝は「整形外科疾患」であるため、整形外科で詳しい検査や治療を受けられます。
整形外科では、レントゲンやMRIなどの精密検査を実施して骨に異常がないかを検査可能です。
また、精密検査に加え、専門的な医師が問診・視診・触診を行うことで、オスグッド病とジャンパー膝それぞれに対し、適切な治療を受けることができます。
オスグッド病とジャンパー膝の判断が難しい場合や、自宅で対処しきれない場合は、早めに整形外科を受診して検査と治療を受けましょう。
■オスグッド病やジャンパー膝の疑いがある場合は整形外科にご相談ください
成長期の子どもは、強度の高い運動を繰り返したり、ケアが不足したりすることで、オスグッド病やジャンパー膝を発症する可能性があります。
「膝の痛み」という点では共通しているものの、原因や治療法には違いもあるため、どちらを受傷しているか見極めることが大切です。
症状や特徴の判断がつきにくく、自宅で対処するのが難しい場合には、早めに整形外科で検査を受けましょう。
『ささき整形外科クリニック』では、オスグッド病とジャンパー膝の検査・治療に関する相談も受け付けています。
当院では、オープンMRIを使用した負担の少ない精密検査と、日本整形外科学会専門医による診断により、オスグッド病とジャンパー膝それぞれに対する適切な治療方法をご提案いたします。
成長期のお子さんが膝の痛みを訴えている場合は、ぜひお早めに当院へご相談ください。
