PFC-FD™2.0
(自己血由来関節再生治療)
について
変形性膝関節症に対する新しい再生医療として、当院では PFC-FD™2.0を導入しています。 これは患者様自身の血液から関節修復に必要な「成長因子」を高濃度に抽出し、凍結乾燥させて純度を高めた治療です。
ヒアルロン酸注射よりも炎症抑制や組織修復効果が長く続き、PRPより成長因子が安定して高濃度に保たれることが最大の特徴です。
PFC-FD™2.0とは?
(従来PFC-FD™の進化版)
PFC-FD™2.0は「自己血液由来の高濃度成長因子製剤」であり、以下の特徴があります。
従来PFC-FD™ →
PFC-FD™2.0の進化ポイント
| 項目 | 従来PFC-FD™ | PFC-FD™2.0(当院採用) |
|---|---|---|
| 成長因子 | 標準 | 2段階精製で高濃縮 (主要因子の安定性↑) |
| 炎症性サイトカイン | 通常レベル | 高性能フィルターで より除去 |
| 不純物 | やや残存 | 大幅に低減 (痛みの原因物質を減少) |
| 保存期間 | 約6ヵ月 | 12ヵ月以上 |
| 臨床エビデンス | PFC-FD™が中心 | 基礎研究でより強い 効果が示唆 |
➡︎当院は最新型の「2.0」のみを
使用しています。
対象:当院では「膝関節」のみ治療を行っています。
現在、臨床研究が最も充実している部位は膝関節です。そのため当院では、変形性膝関節症(KL1〜4)に限定して治療を提供しています。
肩・肘・手首・股関節・足関節など膝以外の部位への投与は行っていません。
これは、医学的エビデンスに基づく安全性と効果を重視するためです。
KLグレード別の奏効率
(PFC-FD™のデータ)
— ※当院採用のPFC-FD™2.0では
さらに高い効果が期待されます —
大鶴ら(2023)の日本の臨床研究では、
「従来版PFC-FD™」による改善率
(Responder率)は以下のとおりです。
| KLグレード | 改善率(PFC-FD™) |
|---|---|
| KL1 | 77% |
| KL2 | 72% |
| KL3 | 48% |
| KL4 | 41% |
➡︎最重度のKL4でも約4割が改善
➡︎KL1~2では7割以上が改善
ここで強調すべき点は、
当院のPFC-FD™2.0は、この従来データより効果が上回る可能性が高いという点です。
理由
- 2段階精製により成長因子濃度が上昇
- 不必要な炎症因子の除去率が高い
- 主要成長因子(PDGF、TGF-β、VEGF)が
より安定 - 保存時の劣化が少なく、投与時の
“品質が均一”
そのため当院では、
「PFC-FD™で確認された臨床効果」+
「2.0による改善の上乗せ」が
期待されると考えています。
院長コメント
膝の痛みでできなくなることが増えると、生活の質が大きく下がります。その中で、手術以外の治療選択肢として“再生医療”は確実に進歩しています。
PFC-FD™2.0は安全性が高く、患者様の血液を使うため副作用が非常に少ない治療です。KL4のような重度の方でも痛みの改善が期待できます。
『手術はまだしたくない』『少しでも痛みを減らしたい』そんな患者さんの助けになればと思います。
よくあるご質問
何回くらい受ける必要がありますか?
基本は1回の投与で様子を見ます。研究でも多くの例で“単回投与”で効果が確認されています。
ただし、年齢・炎症度・軟骨状態・生活環境によっては、
・半年後に追加
・1年後に再投与
を希望される方もいます。
まず1回、経過を見ながら最適な治療間隔を判断します。
どれくらいで効果が出ますか?
多くの方は1〜3か月で効果を感じます。これはPFC-FD™2.0の効果が「炎症を抑え、組織修復をゆっくり促す」性質のためです。
・数日で劇的に効く治療ではありません
・しかし、痛みの“質”が変わってくる方が多い
・効果のピークは2〜3ヵ月頃
「気がついたら階段が楽になっていた」という方も多い、自然な治療です。
日常生活はいつから普通に送れますか?
当日から歩行や家事は可能です。注射後に多少の違和感がある場合がありますが、通常は翌日には落ち着きます。
・激しい運動:当日は控える
・ランニング・スポーツ復帰:1週間〜痛み次第でOK
・仕事・家事:翌日から通常通り
日常生活を大きく制限する必要がない治療です。
他の治療(リハビリやヒアルロン酸)と併用できますか?
はい、併用できます。むしろ併用が効果を高めます。
特に、
・リハビリ(筋力改善・アライメント調整)
・インソール・装具治療
・ヒアルロン酸(痛みのコントロール目的)
これらを組み合わせることで、PFC-FD™2.0の効果をより高めることができます。
KL4でも本当に意味がありますか?
結論:意味があります。改善が期待できます。
KL4は関節変形が大きく、形は元に戻りません。 しかし、
・痛みの改善
・関節水腫の軽減
・可動域の改善
・手術前の準備として筋力低下を防ぐ
これらに有効であることが研究で確認されています。
実際のデータでも、KL4の41%が改善(PFC-FD™データ)とされています。
PFC-FD™2.0ならさらに高い効果の可能性があることが期待されます。
膝以外(肩・股関節など)にも注射できますか?
当院では膝関節のみ治療を行っています。現時点で最も科学的根拠が確立しているのが膝であるためです。
費用について
治療料金
| PFC-FD™療法 | 165,000円 |
|---|
※表示金額は全て税込みです。
<PFC-FD™2.0治療費について>
2026年1月より、新しくPFC-FD™2.0を導入いたしました。現在、導入を記念して「スタートアップ・キャンペーン」を実施しております。
【費用】165,000円(税込)※導入記念・期間限定価格
(※将来的に定価 187,000円への改定を予定しております)
【費用に含まれるもの】採血、検査、PFC-FD™加工費用、注入手技料
感染症検査について
HIV、B型肝炎、C型肝炎などの感染症を事前に検査します。
※もし検査で感染症が判明し、治療が行えない場合抽出工程費16,500円(税込)のみ頂戴します。
投与できない方(禁忌)
- B型肝炎、C型肝炎、HIV感染症
- 悪性腫瘍の治療中または治療直後
- 妊娠中・授乳中・保存時の劣化が少なく、投与時の“品質が均一”
- 活動性の感染症
- 血小板数が著しく低い
- 関節内に感染がある
- 医師が安全に治療できないと判断した場合
参考文献
(HP掲載用引用形式)
1.Ohtsuru F, et al.
Freeze-dried noncoagulating platelet-derived factor concentrate is effective for knee osteoarthritis: KL grade–specific responder analysis in Japanese cohort.
Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2023.
2.Ohtsuru F, et al.
Freeze-dried noncoagulating platelet-derived factor concentrate improves clinical outcomes and joint inflammation in knee osteoarthritis.
Journal of Orthopaedic Science. 2023.