集束型体外衝撃波治療
慢性的な腱・関節の痛みに対する新しい治療
長引く痛みに、手術以外の新しい選択肢
当院では、慢性的な腱や関節の痛み、スポーツ障害、従来のリハビリ・内服・注射などで改善しにくい痛みに対して、STORZ Medical社製「デュオリスSD1 ウルトラ」による集束型体外衝撃波治療を導入予定です。
体外衝撃波治療は、体の外から患部に衝撃波を照射し、痛みの軽減や組織修復の促進を目指す治療です。手術のように皮膚を切る治療ではなく、外来で行うことができます。足底腱膜炎、アキレス腱炎、テニス肘、膝蓋腱炎、石灰沈着性腱板炎、スポーツ障害などでお困りの方はご相談ください。
集束型体外衝撃波治療とは
集束型体外衝撃波治療とは、体の外から痛みの原因となっている部位に衝撃波を照射し、慢性的な痛みの軽減や組織修復を促す治療です。
もともと衝撃波は腎結石の破砕治療などに用いられてきた技術で、その後、整形外科領域では足底腱膜炎、テニス肘、アキレス腱炎、石灰沈着性腱板炎などの慢性的な痛みに応用されるようになりました。体への負担が比較的少なく、薬や注射、手術以外の治療選択肢として期待されています。
当院で導入する機器について
STORZ Medical社製「デュオリスSD1 ウルトラ」
当院では、STORZ Medical社製のデュオリスSD1 ウルトラを導入予定です。
デュオリスSD1 ウルトラは、集束型体外衝撃波の治療機器です。高い衝撃波エネルギーを深部に集束させ、痛みの原因部位に対してピンポイントに照射できる点が特徴です。
拡散型圧力波と集束型体外衝撃波の違い
当院では、すでに拡散型圧力波を導入しており、PT・OTによる運動器リハビリテーションの中で使用しています。現在、拡散型圧力波はリハビリテーション料に含める形で運用しています。一方、今回導入する集束型体外衝撃波治療は、拡散型圧力波とは別の治療として位置づけ、別料金での運用を予定しています。
| 拡散型圧力波 | 集束型体外衝撃波 | |
|---|---|---|
| 当院での運用 | すでに導入済み | 新たに導入予定 |
| 使用場面 | PT・OTによる運動器リハビリテーション内で使用 | 医師の診察後、適応がある方に実施 |
| 費用 | リハビリテーション料に含めて運用 | 別料金での運用予定 |
| 特徴 | 比較的広い範囲に刺激を加える | 痛みの原因部位にエネルギーを集中的に照射 |
| 向いている症状 | 筋肉の緊張、広範囲の痛み、リハビリ補助 | 慢性的な腱付着部痛、スポーツ障害、足底腱膜炎など |
| 目的 | リハビリ効果の補助 | 疼痛軽減・組織修復促進 |
TROUBLE
このような方におすすめです
以下のような症状でお困りの方は、集束型体外衝撃波治療の対象となる可能性があります。
- 足の裏、かかと、肘、膝、アキレス腱などの痛みが長引いている
- 湿布、内服、注射、リハビリを続けても痛みが改善しにくい
- スポーツによる慢性的な痛みで競技復帰に不安がある
- 手術はできるだけ避けたい
- 痛みの場所がはっきりしている
- 腱や靱帯の付着部の痛みが続いている
- 足底腱膜炎、テニス肘、アキレス腱炎などで悩んでいる
対象となる主な疾患
足・足首
- 足底腱膜炎
- アキレス腱炎
- アキレス腱付着部炎
- 有痛性外脛骨
- シーバー病
- シンスプリント
膝
- 膝蓋腱炎
- ジャンパー膝
- オスグッド病
- 腸脛靭帯炎
肘
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
- 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
肩
- 石灰沈着性腱板炎
- 肩関節周囲炎
- 腱板炎
骨・その他
- 疲労骨折
- 骨折の遷延癒合
- 偽関節
- スポーツによる慢性疼痛
期待できる効果
痛みの軽減
慢性的な炎症の改善
血流改善
組織修復の促進
腱・靱帯の治癒促進
スポーツ復帰のサポート
ただし、効果には個人差があります。1回で痛みが軽減する方もいますが、複数回の治療を重ねることで徐々に改善を目指す治療です。
慢性的な痛みでお困りの方、スポーツ障害でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
治療の流れ
1 医師による診察
まず医師が診察を行い、症状、痛みの部位、これまでの治療経過を確認します。必要に応じて、レントゲン、エコー、MRIなどの検査を検討します。
2 適応の判断
集束型体外衝撃波治療が適しているかを判断します。疾患や状態によっては、他の治療を優先する場合があります。
3 治療内容・費用の説明
治療の目的、期待できる効果、治療回数、費用、副作用、注意点について説明します。
4 照射部位の確認
痛みの強い部位、圧痛点、腱や靱帯の付着部などを確認します。必要に応じてエコーで照射部位を確認します。
5 集束型体外衝撃波の照射
患部にジェルを塗布し、痛みの程度を確認しながら照射します。低い出力から開始し、患者様の反応を確認しながら調整します。治療時間は、症状や照射部位によりますが、1回あたり10〜15分程度を想定しています。
6 治療後の説明・次回予約
治療後の注意点を説明し、必要に応じて次回の治療予約を行います。
照射間隔・治療回数について
当院では、STORZ Medical社製の集束型体外衝撃波治療器を使用しています。
治療間隔は、疾患の種類によって異なります。軟部組織疾患では1〜2週ごと、骨病変では2〜4週ごとを基本としています。治療回数は、いずれも3〜5回程度を目安とします。
| 照射間隔の目安 | 治療回数の目安 | |
|---|---|---|
| 軟部組織疾患 | 1〜2週ごと | 2〜3回程度 |
| 骨病変 | 2〜4週ごと | 2〜3回程度 |
費用について
集束型体外衝撃波治療は、原則として自費診療での運用を予定しています。ただし、6か月以上の保存療法で改善しない難治性足底腱膜炎については、保険適応となる場合があります。当院では、患者様が継続して治療を受けやすいよう、できるだけ負担を抑えた料金設定を検討しています。
(現段階の金額)
| 区分 | 一般 | 学生 |
|---|---|---|
| 2500発(軟部組織) | 8,800円 | 5,500円 |
| 4000発(骨組織) | 13,200円 | 8,800円 |
※費用は今後変更となる可能性があります。診察料、検査料、リハビリテーション料などは別途必要となる場合があります。
※6か月以上の保存療法で改善しない難治性足底腱膜炎は、保険適応となる場合があります。
副作用・注意点
副作用・注意点
集束型体外衝撃波治療は、体への負担が比較的少ない治療ですが、照射中に痛みや響くような刺激を感じることがあります。痛みの程度を確認しながら、出力を調整して行います。
治療後には、一時的に以下のような症状が出ることがあります。
- 赤み
- 腫れ
- 内出血
- 痛みの増強
- 違和感
- だるさ
多くは一時的なものですが、症状が強い場合や長引く場合はご相談ください。
治療を受けられない、または注意が必要な方
以下に該当する方は、治療を受けられない場合や慎重な判断が必要な場合があります。
- 妊娠中の方
- 悪性腫瘍がある部位
- 感染症や皮膚トラブルがある部位
- 出血傾向のある方
- 血液をサラサラにする薬を内服中の方
- ペースメーカーや体内金属が照射部位付近にある方
- 肺、太い血管、神経、頭部、脊椎などへの照射が必要な方
- 重度の骨粗鬆症がある方
医師が診察のうえ、治療の適応を判断します。
よくあるご質問
集束型体外衝撃波治療は痛いですか?
照射中に響くような痛みや刺激を感じることがあります。痛みの程度を確認しながら、低い出力から開始し、我慢できる範囲で調整して行います。
治療間隔はどのくらいですか?
疾患の種類によって異なります。足底腱膜炎、アキレス腱炎、テニス肘などの軟部組織疾患では、1〜2週ごとを基本とします。疲労骨折、骨折の遷延癒合、偽関節などの骨病変では、2〜4週ごとを基本とします。骨病変では、照射後の骨修復反応や負荷制限の必要性を考慮し、軟部組織疾患よりも間隔を長めに設定することがあります。
何回くらい治療が必要ですか?
治療回数は、疾患の種類にかかわらず3〜5回程度を目安とします。ただし、実際の治療計画は、疾患の種類、重症度、画像所見、痛みの変化を確認しながら個別に判断します。
1回で治りますか?
1回で痛みが軽くなる方もいますが、効果には個人差があります。組織修復を促す治療でもあるため、複数回の治療が必要になることがあります。
保険は使えますか?
原則として自費診療での運用を予定しています。ただし、6か月以上の保存療法で改善しない難治性足底腱膜炎については、保険適応となる場合があります。保険適応となるかどうかは、医師が診察のうえ判断します。
費用はいくらですか?
現段階の金額は、2500発(軟部組織)が一般8,800円・学生5,500円、4000発(骨組織)が一般13,200円・学生8,800円です。費用は今後変更となる可能性があります。診察料、検査料、リハビリテーション料などは別途必要となる場合があります。
学生料金の対象は誰ですか?
学生料金は、小学生・中学生・高校生・大学生・専門学校生を対象とする予定です。18歳以上の方は、学生証の提示をお願いする場合があります。
拡散型圧力波とは違いますか?
はい、違います。当院では、すでに拡散型圧力波をPT・OTによる運動器リハビリテーション内で使用しています。拡散型圧力波は比較的広い範囲に刺激を加える治療で、リハビリテーションと併用して行っています。一方、集束型体外衝撃波は、痛みの原因部位にエネルギーを集中的に照射する治療です。当院では、集束型体外衝撃波は別料金での運用を予定しています。
当院の拡散型圧力波は別料金ですか?
現在、当院の拡散型圧力波は、PT・OTによる運動器リハビリテーション内で使用しており、リハビリテーション料に含める形で運用しています。
集束型体外衝撃波は別料金ですか?
はい。今回導入予定の集束型体外衝撃波は、拡散型圧力波とは別の治療として、別料金での運用を予定しています。
スポーツを続けながら治療できますか?
症状や競技内容によります。医師・理学療法士・作業療法士が状態を確認し、運動量や復帰時期を相談しながら治療を進めます。
注射や手術とは何が違いますか?
注射のように薬剤を体内に入れる治療ではなく、手術のように皮膚を切る治療でもありません。体の外から衝撃波を照射し、痛みの軽減や組織修復を促すことを目的とした治療です。
治療後に気をつけることはありますか?
治療当日は、痛みが強くなるような激しい運動は控えてください。治療後に一時的な痛みや違和感が出ることがあります。症状が強い場合はご相談ください。
どのような疾患が対象になりますか?
足底腱膜炎、アキレス腱炎、アキレス腱付着部炎、テニス肘、ゴルフ肘、膝蓋腱炎、ジャンパー膝、石灰沈着性腱板炎、シンスプリント、有痛性外脛骨、オスグッド病、シーバー病、疲労骨折、偽関節、骨折の遷延癒合などが対象となる可能性があります。
誰でも受けられますか?
すべての方に適応となるわけではありません。妊娠中の方、感染部位、悪性腫瘍がある部位、出血傾向がある方、体内金属やペースメーカーが照射部位付近にある方などは、治療できない場合があります。医師が診察のうえ、適応を判断します。
長引く痛みでお困りの方は
ご相談ください
足底腱膜炎、テニス肘、アキレス腱炎、膝蓋腱炎など、慢性的な痛みでお困りの方は、集束型体外衝撃波治療の対象となる可能性があります。まずは医師の診察で、治療の適応があるかを確認します。