万が一交通事故に遭ってしまった場合、体は大きなダメージを受けます。
事故直後に何ともなかったのにもかかわらず、後になって痛みや不調が現れ、日常生活や仕事に支障が出るケースも珍しくありません。
また、交通事故後はすぐに病院を受診しないと、適切な診断を受けられなくなる可能性もあります。診断を受けていないと、不調のほかに経済的な不利益まで生じてしまうかもしれません。
この記事では、交通事故後に病院を受診しないことのリスクや、すぐに受診すべき理由を解説します。
目次
■交通事故後に病院へ行かないとどうなる?
交通事故後に病院を受診しない場合、以下の不利益が生じるリスクがあります。
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事故で受けたけがに気付けない
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深刻な後遺障害が残る可能性がある
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後から不調が出ても診断を受けられなくなる
交通事故後に「痛みや不調を感じないから大丈夫」と考え、病院を受診しない方もいます。
しかし、事故直後は脳と体が興奮状態になっており、けがをしていても痛みを感じない場合があるため、無症状でも油断してはいけません。
事故から時間が経ち、興奮状態が落ち着いてきたころに、むち打ちや骨折の痛みを自覚する方もいます。気付かないで生活していたために治療が遅れ、後遺障害が残ってしまうケースもあるのです。
また、交通事故直後に病院を受診しないと「不調に交通事故が関係している」と証明できなくなる可能性もあります。
後から不調を訴えても「時間が経っているため、事故とは無関係」と判断されてしまい、賠償金を受け取れなくなるケースもあるのです。
■交通事故後は無症状でも病院へ行くべき3つの理由
交通事故後に無症状でも病院へ受診すべき理由は3つあります。
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体のすみずみまで検査を受けられる
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診断書を作成し事故に遭ったことを証明できる
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必要に応じて専門的な治療を受けられる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
体のすみずみまで検査を受けられる
交通事故後に病院を受診すると、骨や筋肉、内臓など、見えない部分にけがをしていないか検査できます。
交通事故では非常に強い衝撃を受けるため、骨折や靭帯損傷などの大きなけがや、脳と内臓の損傷が起こる場合もあるのです。
X線画像診断(レントゲン)やMRI検査を受けることで、隠れたけがや不調を見つけ出し、後遺障害が残るのを未然に防ぐことができます。
診断書を作成し事故に遭ったことを証明できる
交通事故に遭ったことを証明するのに必要な診断書は、医師だけが作成できます。
診断書を作成することで、賠償金の請求や生命保険の受け取りが可能になり、金銭的な損失を防ぐことが可能です。
また、通勤中や業務中の交通事故だった場合、職場から傷病手当を受けとるためにも診断書が必要になります。
必要に応じて専門的な治療を受けられる
病院を受診することで、検査だけでなく、けがや不調に応じた治療も受けられます。
交通事故では骨折やむち打ちなど、さまざまなけがや不調が生じ、日常生活に支障が出ることも珍しくありません。
医師から経過観察を受けながら、リハビリや薬での治療を行うことで、すみやかに日常生活への復帰を目指せます。
早期から治療を受けておくと、後遺障害が残るリスクも減らせるため、心配な方は医師と相談して積極的に治療を受けるとよいでしょう。
■交通事故後は何日以内に病院へ行けばいい?
交通事故に遭った場合、なるべく当日中に病院を受診しましょう。
けがや不調に対し、すみやかに治療が必要かを調べることで、後遺障害が残るリスクを減らせます。
当日中の受診が難しい場合も、2日~3日以内などできるだけ早めに病院を受診することで診断を受けやすくなります。
遅くとも10日以内には受診し、けがや不調と交通事故の関係性を明らかにしましょう。
■交通事故で病院を受診する流れ
交通事故後は適切な手順で連絡・受診・通院をすることが大切です。
交通事故で病院を受診する流れは以下の通りです。
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警察に連絡する
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保険会社に連絡する
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整形外科を受診する
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通院して経過を見る
交通事故後の流れについては『初めての交通事故治療でも安心! 整形外科の受診の流れをわかりやすく解説』の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
■交通事故後はどこの病院に行けばいい?
交通事故に遭った場合、まずは整形外科を受診しましょう。
整形外科では、骨折や打撲、むち打ちなど、交通事故によって起こるけがや不調を専門的に診療します。
整形外科に設置されているX線画像診断やMRI検査など、さまざまな精密検査を受けることで、体のすみずみまで調べることが可能です。
また、整形外科では、理学療法士によるリハビリテーションも受けられます。
リハビリテーションを受けることで、すみやかに日常生活へ復帰でき、後遺障害を防ぐことにもつながります。
交通事故に遭ったら、まずは整形外科を受診して診断と治療を受けましょう。
■交通事故に遭ったら早めに病院で診断を受けましょう
交通事故に遭った場合、なるべく早めに整形外科で診断を受けることが大切です。
放置しているとけがや不調が悪化するだけでなく、交通事故の診断を受けられなくなってしまう可能性があります。
当日か2~3日以内が理想ですが、遅くとも10日以内には受診し、適切な検査と治療を受けるようにしてください。
『ささき整形外科クリニック』では、交通事故の検査や治療、診断書の作成を受け付けています。
精密機器による検査や、理学療法士のリハビリテーションも提供しており、交通事故からのすみやかな日常生活復帰をサポートしています。
万が一交通事故に遭ってしまった場合には、ぜひお早めに当院へご相談ください。